藤巻幸夫氏講演会

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東京都中小企業団体青年部協議会 主催
藤巻 幸夫 氏  講演会
2009年11月11日(水)

於 東京都中小企業振興公社秋葉原庁舎

 毎年恒例の青年部大講演会が今年も秋葉原にある東京都中小企業振興公社秋葉原庁舎にて開催されました。参加者は126名。毎年多くの参加が来場するこの講演会、今年も多くの方々が参加しました。

今回の青年部講演会の講師はカリスマバイヤーと呼ばれ、現在では多岐に渡り活躍されております、株式会社藤巻兄弟者 代表取締役社長 藤巻幸夫氏 の講演会でした。

 

小林会長の挨拶 会場はほぼ満席

 

テーマは我々、中小企業にとって大事な「中小企業こそ”顧客支店”の発想をいかに考え、いかに行動するか」というテーマにてお話しをして頂きました。
まず藤巻氏が大事にされている 先義後利 の話しをされて、次に 余情残心・独座観念 のお話しをされまた。お客様には 余情残心、売り手には 独座観念 を持つことによってこの二つの言葉の中心にあるのは 「おもてなし」 という日本人が昔から大切にしてきたものが現在には必要と語られました。

先義後利、余情残心、独座観念をホワイトボードで解説する藤巻氏

 

そして売り手には顧客の心理と感性に訴えかける「ブランド」とその「ブランド」の「ブランディング」について4つの大切なことをお話しされました。

4つの大事なこととは

㈰MDの原則(マーチャンダイジング)

㈪VMDの原則(ヴィジュアルマーチャンダイジング)

㈫PRの法則

㈬人の法則

㈰のMDの原則とはお客様の視点で者を見て決して、作り手の論理で作らないこと。さらに色・柄・デザイン・素材・機能・用途・サイズ・価格の8個の項目をお客様の視点で捉えることが大切だと語られました。

㈪VMDの原則とは「どう見せるか」それはコンセプトの面白さや、物がもつストーリーを引き立たせるにはどうしたら良いかといった、「どう見せるか」が大切だと語られました。

㈫PRの法則とは良いものは良いと言い続け、アピールすることの大事さを語られました。

㈬人の法則とはとにかくコミュニケーションし、徹底的にしゃべりまくる。売るには人の熱い気持ちが大事だと語られました。

この4つのMD×VMD×PR×人が融合した時にそれはブランドとなり、ブランドにストーリー・ヒストリー・フィロソフィーが加わることでブランドの軸が出来上がる。その軸がしっかりあるから物は売れるのであって、軸がぶれると物は売れなくなってしまう、物が売れるには必ず理由があると藤巻氏は終始、おっしゃられてました。

藤巻氏は最後に日本に不足しているのは、ブランディング・マーケティング・プロデューシングが不足しているのでこれらを藤巻氏は何とかして行きたいと熱く語られました。

 

熱弁の藤巻氏 藤巻氏自信作のトートバッグ

 

今回の講演会を通じて感じたのが、作り手の論理でものつくりをしてしまっていることに気がつきました。やはり、一番、大切なのは顧客視点のお客様の心理と感性を考えたものつくりをしていかなければならないと思いました。そして、講演会では藤巻氏の並々ならぬ、気で、すごく元気を頂けたと思います。

藤巻氏の講演会はこれからの中小企業のあり方に未来を見せて頂けたと思います。

藤巻様、貴重なお話し有難う御座いました。